まさに別次元。ソフトバンクの衝撃選手達!

まさに別次元。ソフトバンクの衝撃選手達!

ソフトバンク入団、痛感した次元の違い

ー ソフトバンクに入団されてからのお話をお聞かせください。
ソフトバンクに入って衝撃的だった選手などはいらっしゃいましたか?

三浦:1軍で活躍している選手はみなさん衝撃的でしたね。川崎宗則さんが抜けた年に私が入団したのですが、その時は内川聖一さんが全盛期で凄かったです。あとは長谷川勇也さんがクリーンナップに入っていましたし。あとは本多雄一さんや、キャッチャーにも細川亨さんがいましたね。ショート争いは今宮健太選手や明石健志選手で、サードはもちろん松田宣浩さんでした。あとは、柳田悠岐さんの身体能力も衝撃でしたね。

全てが衝撃的でした。バッティング練習を見ていても、次元が違うというのはこういう事かと思いました。岩手大学や八戸大学、富士大を含めても、今まで見ていたアマチュアのトップレベルの人とは次元が違うというか。スイングの綺麗さや音も違いました。

三浦翔太、福岡ソフトバンクホークス、長谷川勇也、内川聖一、柳田悠岐、今宮健太
ソフトバンクの選手について話す三浦氏

長谷川勇也選手の衝撃。東北県人会の絆

三浦:一番衝撃だったのは、長谷川勇也さんですね。同じ東北、山形出身の方なんですよ。

ソフトバンクの選手は東北人が結構多くて、東北県人会っていうのがありました。

長谷川さんや細川さん、摂津さんもいまして、本当にそのお三方にはお世話になりましたね。私はまだ育成選手の新人なのに、ご飯に連れて行ってもらったりとか、すごく良くしてもらいました。

そういえば、1つ印象的だったことがあって、今でも痛烈に覚えています。自主トレの時の話なんですが、印象的だったことが1つありまして。長谷川さんが、寮で一人で黙々と置きティーバッティングをしているところを見学させていただいたことがあったんです。

バッティングのルーティンも、20個くらいチェックの箇所があるらしくて、それを全部チェックしていました。実際に打っている所を真後ろから見させてもらったんですが、バットの軌道にそのまま乗っかっていく、ゴルフのドライバーで打った時みたいな打球でした。一瞬ボールが見えなくなるというか。本当にホップしていくような、綺麗でまっすぐな打球でした。こんな打球を置きティーで打てるのかという感じで、信じられなかったです。

スイングもブレることのない、まるでロボットのようなスイングでした。これが1軍でも首位打者や、最多安打を取るレベルの人なんだと、衝撃を受けましたね。

実際に所属して感じた、ソフトバンクの強さの秘訣

ー ソフトバンクといえば育成に定評がありますけれども、結果が出ていることには特別な理由があると思われますか?

三浦:私がいた時もそうでしたけど、12球団の中でも、1軍の人たちのレベルがかなり高い球団だと思います。

他の球団と違って、ソフトバンクは春も秋もキャンプを同じ場所でやるんですよ。

キャンプ地には球場が「1軍が中心で練習を行うAの球場」と「2軍が中心で練習を行うBの球場」とありまして。同じキャンプ地の中で球場を行き来するんです。選手の頑張りや体調によって、A昇格、B降格とかあったりして、他の球団より身近に1軍のトップのレベルの選手たちを見ることができます。A球場でやりたい!とか他の選手に負けたくない!という気持ちを持つことができますので。選手同士が高め合えるのは、そういう環境で直に見て、感じることができるからなのかなと思います。


今は4軍制を敷いてるみたいですけど、キャンプ地は一緒だと思います。より身近なところで接するチャンスを設ける工夫はされていると思います。なので、当時は私もとても真剣に取り組んでいましたね。

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