年間〇〇〇試合!?試合で培う、一関修紅の教え

年間〇〇〇試合!?試合で培う、一関修紅の教え

学校紹介

一関修紅高等学校は、岩手県一関市にある私立高校。
監督は松好祐二氏。

練習試合で鍛えるチーム力

澤田:練習試合お疲れ様でした。

松好:お疲れ様です。

澤田:一関修紅といえば、練習試合が多いことで有名ですが、年間どのくらい練習試合をやられているのですか?

松好:そうですね。コロナの3年間はなかなか厳しかったのですが、おかげさまで、年間で100〜120試合は行っております。

澤田:今日の1試合目(盛岡大附2軍と試合)は、走塁も、積極的で状況判断ができていましたね。そして試合も均衡したゲームで、例年以上に仕上がっていますね。

松好:そう見ていただけると大変嬉しいですね。

澤田:春の大会で対戦した一関学院は3対5で惜しくも敗れましたが、非常に引き締まった試合だとお聞きしました。守りも打撃もレベルが格段と上がりましたね。夏に期待しています。

澤田真一、松好祐二、甲子園、一関修紅
練習試合の様子

悔し涙から得る成長

松好:地区大会の1回戦で一関学院と対戦しまして。試合が終わった後、3年生数名が「悔しい」と涙を流していました。勝てそうなゲーム展開でもありましたので、私自身としても、生徒がここまで本気になってきたなという思いと、負けて悔しい気持ちがありました。ただ、それ以上に選手たちが負けて「あの試合で凄く生徒が成長したな」と感じました。

当たり前ですが、試合に勝ちたくてやっているので。

残念ながら県大会には出場できませんでしたが、その後、敗者復活戦で2試合勝てたというのは彼らにとって自信と何か別な大事なものを見つけてくれたように感じます。

澤田:今年のチームは3年生が多いということもあり、3年生中心にまとまったチームだと感じていますので、是非夏は頑張ってほしいと思います!

松好監督は小学校の教員や中学校の教員もやられて、現在は高校の先生としては16年目になっていますよね。いろんな教育の部分で感じていることがあるかと思われます。最近の高校生で何か変化を感じることはありますか?

松好:先程も試合数が多いと言いましたけども、本校野球部に入部してくれる生徒のほとんどが、「とにかく試合に出たい!グラウンドに出て野球をしたい」という想いが強いです。そんな生徒が年々多くなってきているように感じます。

10年前や15年前もそういう姿はみられたのですが、真面目な子が増えてきて試合に臨む姿勢も凄く真剣さをより感じます。そのような生徒が増えているなという実感がありますね。

以前の生徒は、良い意味で荒々しかったり、ズル賢かったりそういう生徒がいました。今の生徒は本当に真面目で「こうすれば打てるよ」「素振りを毎日100回しよう」と言うと愚直に取り組んでくれて、こちらとしてはありがたいです。

澤田真一、甲子園、一関修紅
対談の様子

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