東北福祉大の教え、受け継がれる指導法

東北福祉大の教え、受け継がれる指導法

チャンスを全員に。青柳野球の原点

澤田:長いこと監督をなさっている青柳監督の指導、心がけていることなど、どういう考えをお持ちか教えていただきたいです。

青柳:やっぱり、健大高崎を選んで来てくれているので、チャンスは最後まで与えたいですね。

練習も平等に行いながら。試合数もABCとチームを分けて入れ替えながら。必ず全員にチャンスを与えるということを心がけています。

澤田:素晴らしいですね。そういった考え方というのは、サラリーマン時代などの影響も受けていらっしゃるんですか?

青柳:そうですね。自分1人では力不足なので、色々な人の力を借りながらという考えがあります。 私が東北福祉大学時代にお世話になった伊藤監督が、色々な人の力を借りて指導をしている姿を見ていたので。チャンスを与えて、組織をしっかりしていれば、簡単にはチームは崩れないということを学びまして。そういう指導を頭に入れています。

健大高崎 青柳博文
健大高崎練習風景

澤田:東北福祉大学の伊藤監督の仰る、「補欠を作るな」という所ですね。みんなにチャンスを与える。その中で20人の枠にいけなくても、色々な可能性を求めて頑張ってくれて、スタンドから本気になって応援する。皆レギュラーなんだと。原点になっているのは伊藤監督の野球なんですね。

明秀日立の金沢監督も、そんなことを仰っていました。東北福祉大の教えを守っているんですね。

健大高崎のリアル。寮生活について

澤田:保護者、高校野球ファンを代表してお聞きしたいのですが。

練習内容や、生活スタイル。寮生活、寮での食事はどのようになっているのでしょうか。特に親御さんなどは気になる部分だと思うので、お聞かせください。

青柳:うちの練習は、1週間でいうと月曜日が休みで、自由な時間ですね。火曜日と木曜日が14時から19時ぐらいまで練習して、水曜日が軽めの練習日なんです。

金曜日は16時から19時半くらいまでの練習で、土日が練習試合っていう流れになっています。みっちり練習というよりは、時間も短く集中して練習する感じなので。練習時間自体も長くはしないです。

寮に関しては、2つありまして。その2つの寮で生活してます。希望制で入るんですけれども、部員の9割は寮に入っています。

基本的に寮は、居心地良く生活できるようにしています。門限はありますけども、あまり規則は無いですね。携帯とかも自由で、WiFiもあります。家と同じような感じで過ごせるようにということです。食事も、朝昼晩3食提供していまして、メニューも1ヶ月ごとに決まってる感じです。メニューも生徒さんに提示して、何を食べるのか事前にわかるようになっています。

澤田:全国から集まってますから、寮生活っていうのは楽しみでもあり、不安でもありっていう感じですもんね。

ぜひ夏甲子園に出場して、大きな旗を取れるように頑張っていただきたいです。

優勝した際はビールをかけに行きます(笑)

澤田真一 青柳博文 健大高崎
生徒たちの寮生活について話す青柳監督

関連記事